岡﨑麻奈未。埼玉県熊谷市に生まれ育ち、国立音楽大学声楽科卒業後、2008年に単身オーストリア・ウィーンに渡る。
同年、ウィーンでの人生初めての劇場オーディションにて指揮者に指名され、ウィーン室内歌劇場でオペラデビューを果たす。
今までに演じた主な役柄は、モーツァルト作曲オペラ《魔笛》の夜の女王を中心に、《魔笛》の全ての女声パミーナ・パパゲーナ、第一侍女、ヨハンシュトラウス作曲オペレッタ《こうもり》のアデーレ、≪ヘンゼルとグレーテル》の主役グレーテル、オペラ≪シンデレラ》のクロリンダ、《白馬亭にて》の主役ヨーゼファなど、多彩な役をウィーン、ケルン、バーデンバーデン、マインツ、フライベルク、などの劇場にて演じる。

音楽教会の世界でも活躍しており、宮廷歌手ヒルルートデ・ベッシュ、宮廷歌手クリスタ・ルートヴィッヒ等の元で声楽を学んだのち、シューベルトの葬儀が行われたオーストリア・ウィーンのリヒテンタール教会にてハイ作曲『テレージアミサ』ソプラノソロを2009年に務めた
。グリンツィング教会定期にてソプラノソロを務めている。

2013年バイロイトワーグナー財団にはシンガポール生に選ばれ、ドイツ、オーストリア、チェコ、フランス、日本等、世界中でリサイタルを開催。合唱団とも共演し、2018年には世界最高のオペラハウスのひとつであるウィーン国立歌劇場にてベートーヴェン第九のソプラノソリストに抜擢され、ウィーンの宮廷歌手たちと共演した。を競争した「ウィーンリート」を歌い、ウィーンリート・オペレッタコンクールで1位を受賞したことにより、日本人初のウィーンリート歌手としてウィーンのメディアに注目された。
母国の日本でも定期的に歌声を披露しており、2016年には東京芸術劇場コンサートホールにて、ピアニストの横山幸雄氏等と共演し、日本初演となるグリエール作曲《コロラトゥーラソプラノのための協奏曲》を熱演した
。の埼玉県熊谷市にある国宝・妻沼聖天山歓喜院にて、ヨーロッパのクラシック音楽と日本の琴を組み合わせたソロコンサートを行っている。

さらに、近年は演劇界へもその活動を広げており、2021年には独り舞台『HIKIKOMORI』をウィーンやルクセンブルクにて好演したほか、『キックオフ』、『アンシュトース』などの舞台を演じ、『アンシュトース』はウィーン市の芸術委員に認められネストロイ賞にノミネートされた。
現在、ウィーン市6区にて自分自身の劇場「TheaterArche」をオープンさせ、演劇のプロデュース面での活動も行っている。

MANAMI’S MILESTONES

2020年 

オーストリア・ウィーン アルヒェ劇場

独り舞台『HIKIKOMORI』


2018年 

オーストリア・ウィーン ウィーン国立歌劇場

ベートーヴェン作曲 『シンフォニー第九番』 ソプラノソロ


2018年 

オーストリア・ウィーン ウィーン国立歌劇場
『紅葉(もみじ)』 ソプラノソロ

作詞:高野辰之、作曲:岡野貞一、オーケストラ編曲:後閑由治 
指揮:クルト・シュミット


2018年 

オーストリア・ヴァルトフィアテル ホーフ劇場

R.ベナツキー作曲 オペレッタ『白馬亭にて』(ヨゼーファ役)


2017年  

オーストリア・ウィーン ムート劇場

ウィーン少年合唱団との音楽劇 『モーツァルト 偉人』


2017年  

国宝・妻沼聖天山歓喜院

ソロコンサート 『聖天様の本殿でオペラと筝と日本画に親しむ夕べ』


2016年  

東京芸術劇場コンサートホール

第3回 SPクラシックコンサート 

グリエール 作曲 『コロラトゥーラソプラノと管弦楽のための協奏曲 OP.82』 ソプラノソロ
シュトラウス作曲 『ワルツ 春の声 Op.410』 ソプラノソロ


2015年

オーストリア・ウィーン エルバ―ホール
『Du nur bist das Glück meines Lebens』ソプラノソロ

作曲:ニコ・ドスタル、オーケストラ: Franz Lehár Orchestra
指揮者: Reto Parolari


2012年  

ドイツ・ケルン ケルン室内歌劇場

ロッシーニ作曲 オペラ 『シンデレラ』 (いじわる姉さん役)


2009-2013年 

ドイツ・ケルン、マインツ、バーデンバーデン

モーツァルト作曲 オペラ 『魔笛』(夜の女王役、パパゲーナ役等) 


2011年  

ドイツ・シュトゥットガルト シュティフト教会 

カンタータ ソプラノソロ

指揮者:ヘルムート・リリング


2009年  

オーストリア・ウィーン リヒテンタール教会

ハイドン作曲 『テレージアミサ』 ソプラノソロ


2008年 

オーストリア・ウィーン ウィーン室内歌劇場

ジョーン・フリップ・ラモー作曲 オペラ 『花冠』『ゼフィール』